『風の中のトリ』

風の中のトリ
『風の中のトリ』

風の中にいるトリがいた。

じっとしていると、吹いてくる風が

たくさんのことを教えてくれる。

暖かさ、寒さ、緑のにおい、花のにおい

風とトリは仲良しだった。

言葉にはしなくても色んなことをお話した。

風が寂しそうな時、

トリは羽で風の心を暖めた。

トリが眠そうな時、

風はそよそよと心地の良い風を吹かせた。

トリはじっと目をつむって

今日も風とお話している。

風には、冷たい風も暖かい風もあるけど、きっとこの仲良しのトリの周りには、トリにちょうどいい風が吹くんじゃないかと思っています。

ちなみに私は、生ぬるい風が好きです。

風で色んなことを記憶しているのか、朝外に出た時に風がふくと「あの時の風みたい」と良く思います。

生ぬるい風は、私にとっては懐かしくて、何か特別な事がある時の風なんです。

例えば、おばあちゃんのお家で過ごしたのんびりした時間とか、学生時代に体育大会とかで制服じゃなくて体操服で登校する時とか、いつもと違って何だかワクワクする少し変な日にその生ぬるい風が吹いていた事が多いです。

お散歩中につむじ風を見たりとか、意外と風エピソード出てきますね。

そういえば私、学生の時も運動場でつむじ風を見たら授業も聞かずじーっと眺めてました。

風って私の天敵の花粉も運んでくるし目に砂やお友達がかじったお煎餅のカケラを入れられたこともありますが、お花のにおいとか、色んな情報を運んでくれるなと思います。

昨今は「風の時代」という言葉をよく聞くようになりました。風さん!あなたの時代が来たらしいよ!

風のようにぴゅぴゅーっと、色んな情報や素敵なものを誰かに届けられたら嬉しいですね。

と、風のエピソードを打ち込んでいる今、お部屋の窓辺に飾ってある竹の風鈴?なのかな?が風でカリンコリンと良い音がしています。

それからどこかから少しオレンジみたいな良い匂い。気温は少し寒いですが、風は心地がいいです。

私結構風が好きだな。と今初めて気づきました。

今回のイラストはまさに私の風に対するイメージで、暖かい色んな色を持っています。

ちなみにきっとトリは、目に砂が入らないようにつむっているのかもしれません。

森のカミリオン harü
兵庫県に住むイラストレーターの森のカミリオン harüです。 大好きな動物や植物の絵を描いています。 小さな愛を散りばめた、ほんわかした絵をお届けします。 紅茶とハーブティが大好き、そして一緒に住む犬を溺愛しています。